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(イタリア講師のコメント 5-1)ギュヨー仕立ての剪定は・・・

このテーマはいずれ写真や図で詳しく解説したいと思いますが、概要をまずお伝えします。

(コメント 5-1)「ギュヨ―仕立ての剪定は、実は難しい」

皆さんは、このコメントにまずどんな感想を持ちますか?「あれっ、そうなの?わかりやすいと思うけど」という方も、「うんうん、難しいよね」という方も、両方おられるのではと思います。

教授が難しいとコメントされた理由は、園地や講演会での指摘を総合すると、次に大別されると思います。

(1)樹ごとの勢力が異なる傾向があり、列全体、園全体で勢力を揃えるのが難しい

(2)次年度の結果母枝候補で、ちょうどよい枝を確保するのが難しい

(3)樹齢を経てくると、樹に大きな切り口をつくることがあり、枯れ込みなど樹を痛めるリスクがある

いかがでしょうか?いずれの課題にも、的確に対応するためには、「1本1本の樹を見て、その樹にふさわしい剪定をする」必要があります。それが難しい、というコメントにつながっているのだと思います。

教授からは、「詳しい技術を教えるためには、冬季に何週間か研修に来る必要がある」と言われました。それ位、ギュヨ―仕立ての剪定は、実は奥が深いのだと思いました。

今後何回かに分けて、教授が畑や講演で指摘された剪定に係るポイントを紹介していきたいと思います。